身近なものを武器に

日報

Vladimir Vasiliev 6 classes course “THE HIGHLIGHTS OF SYSTEMA”

ヴラディミアのzoomセミナー”ザ・ハイライツ・オブ・システマ”の4回目。

テーマは,「クロース・アズ・ア・ウェポン」(衣類など日用品を武器に)

事前に「物を用意してください。」と連絡があったので,かき集める。

クロース・アズ・ア・ウェポンはヴラディミアのオンラインでは何度もありました。

が,都合が合わず,私は今回が初めて。上記の物が一体どのような武器になるのか…。

物を体の一部のように

最初は呼吸と連動させながら指先の運動。呼吸をしながら指を動かしていきます。

ヴラディミアがさっとジャケットを脱いだのですが,その動きの軽いこと。

ひとつの動きというか,滞りがないというか。

目の前で確かに脱いでいるのに,いつ脱いだか分からない。

としか言いようがない印象でした。

そのあとは,帽子,バッグ(とその紐),眼鏡,箸などを使って実演してくれました。

が,どれを使っても動きがやばい。

「そんな使い方もあるのか。」と驚くくらい,自由自在に使ってテイクダウンします。

私にとっては体の一部のような,眼鏡の扱いについて質問したのですが。

ふつうの眼鏡でさえ,ヴラディミアがもてば強力な武器になるな…と。

ナイフを巧みに扱う技術も確かに怖いです。

目の前で振り回されれば怖い。すぐに逃げ出してしまうでしょう。

でも,目の前で握手をしようとしてきた人が眼鏡で制圧しようとしてきたら…。

おそらく逃げる間もなくテイクダウンされてしまうと思います。

システマ七変化

ヴラディミアが帽子を使った変装について説明してくれました。

例えば,帽子を浅くかぶることで身長を高く見せることが出来ます。

帽子のつばを後ろにしたり,上げたりして,若く見せることも出来ます。

帽子ひとつで見る側の印象のこれほど変えることが出来るのかと驚きました。

小物を使うことで,見る側の印象,心象をどのように操作するのか。

また,例として,読書をして車掌さんにチェックされなかった知人の話もありました。

今回は帽子ひとつでしたが,ヴラディミアが本気で変装して隠れたら…。

素人が何人集まっても見つけ出すのは難しいと思いました。

包囲されているホテルくらいなら抜け出してしまいそうですね。

逆にそういう変装している人を見つけ出すための訓練などもあるのでしょう。

ものがあるからこそ自由に

映画だったか,ナイフをわざと落として拾わせることで,相手の行動を制限する。

そんな話がありました。

人は持っているもので行動が決まります。

鉛筆を持っていれば書きたくなりますし,ボールを持てば投げたくなります。

ナイフを持てばそれで攻撃したくなるわけです。

今回のウェブセミナーでは用意した全ての道具は取り上げられませんでした。

でも,ヴラディミアがいつも教えてくれるのは,ハウ・トゥではないです。

カードやキーは教わらなかったから,使えない!という参加者はいないと思います。

逆に,来週までにカードやキー,財布などで練習する人が多いのではないでしょうか。

相手より速く!攻撃的に!破壊的に!ではなく。

物を持ってもそれに制限されることなく,自然に,自由に動けるかどうか。

そういうことを教わったウェブセミナーでした。

次回来週は「パーソナル・プロテクション」!

 

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