独りよがりにならない

日報

オンラインでセミナーが行われた時,皆さんの振り返りを見るのが楽しみです。

同じミカエルの話でも人によって「そこによさを感じるのか」と発見があります。

最近,私がマジか!と思ったのは

オナニーはダメです。

ミカエル・リャブコ -オープンウェビナー「良い人であるには」

ミカエル,マジですか…!

性的な意味でのオナニー

安易に,ひとりで,快感を得てはいけないということだと思います。

オナニーは自分ひとりが快適な状態で快感を得ることが出来ます。

しかし,それは自分にとって本当に良いことなのでしょうか。

システマでは自由がない状態から自由を見出します。

それは泥の中から金の粒を見つけるような観察力と忍耐が要ることです。

簡単に手に入れられる快楽と忍耐を必要とする快楽。この2つは対極だと思います。

システマのコンディショナーコースを受けていると

「相手の状態をしっかり観察しなさい」

と言われます。

多分,これ,セックスの時も同じだと思うんです。

(今までそういう質問が出たことがないので私見になりますが…。)

ハウ・トゥ・セックスの技術や知識ばかり集めるよりも,きちんと相手に向き合う。

そもそもセックスが気持ちいいものとは限りませんよね。

そこで必要な忍耐力はオナニーでは身につかないということです。

性的な意味でないオナニー

性的な意味でなく,独りよがりな行動をオナニーと表現することがあります。

例えば,ゲームで圧勝して相手を煽るとか。

このような,独りよがりで,自分だけが快感を得る行動もオナニーと言えます。

こうした行動で快感を得ているとそれが癖になります。

例えば,ゲームのガチャでSSRを得るために十数万円費やす人がいます。

逆に言えば十数万円払えば,SSRを引く快感を味わえるわけです。

ギャンブルなども同じです。お金よりも大当たりの快感を味わっていると言えます。

そして,このような快感は自分しか気持ちよくなりません。

武道,武術でも同じです。

勝つことに快感を得ると,自分より弱い人しか相手にしなくなるかもしれません。

目新しい技術や理論ばかり集めるようになるかもしれません。

自分は気持ちよくなるかもしれません。でもそれではだめなのです。

多分,その人は幸せには慣れないと思います。

オナニーではないシステマ

「オナニーはダメです」という発言から考えるシステマとは。

まず,自分一人で心地よくなってはいけないということ。

周りの人(つまり,一緒に練習する人など)と心地よさを共有すること。

もしかしたら,他の人を心地よくすることには忍耐が必要かもしれません。

自分よりも他人を優先しないといけないかもしれません。

でも,そこに楽しさを見出すのが,システマなのではないかと思います。

システマの練習では終わった時にサークルアップがあります。

感想を言い合いながら,今日の練習でよかったことを共有します。

他人の喜びを自分のことのように喜び合う。

それは独りよがりの快感では決してできないことです。

日常の中で少しずつ,みんなと強くなっていく。

それがシステマのよさだと思います。

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