オンラインクラスとシステマの相性

今，システマのオンラインクラスが増えていっています。

特にミカエルやヴラディミア，いわゆるマスターによるオンラインクラスです。

今夜もモスクワからミカエルとダニールによるセッションが行われます。

数千円でマスターに会えるというのは半年前は考えられませんでした。

今までは東京か大阪に宿をとって遠征して，セミナーに参加する必要がありました。

他の武道でも，トップがこんなにオンラインクラスを開催することはないと思います。

コロナによるところもありますが，そもそもオンラインと相性がよかったのでしょう。

システマは誰かになれとは言わない。

ミカエルの言葉を借りれば，

「斎藤さんには斎藤道，山田さんには山田道がある」

この「道」を「スタイル」と言い換えてもよいと思います。

システマではミカエルのようになることを目指しません。

ミカエルっぽい，ヴラッドっぽい動きをしても，それをよしとはされません。

老若男女，それぞれの本来のスタイルを取り戻す。

私であれば，石原道，石原スタイルがあるはずです。

それを見つける手助けをしてくれるのが，マスターを始め，インストラクターです。

だから，手取り足取り指導されなくても，指導を受けることが出来ます。

前回，ミカエルから「ワークを３００回しなさい」と宿題が出されました。

特に細かい説明はありません。とにかくやりなさい，と。

普通は，正しいポジションとか，正しい負荷のかけ方とか，指導があるのでしょう。

でも，システマの場合，やったらやっただけ発見があります。

発見があるということは，自分にとってプラスになっているということ。

実際に３００回やっている人はそれぞれに発見をしています。

石原も３００回，形はムチャクチャでしたが，やってみて発見がありました。

ここもオンラインクラスとの相性がよいのだと思います。

こういうことを書くと「信者」のように思われるかもしれません。

まあ，「信者」でもよいのですが（笑

ミカエルを始め，システマのインストラクターには独特の雰囲気があります。

セミナー会場全体をそのインストラクターの雰囲気が包みます。

そして，会場全体を穏やかに，しかし安全にコントロールしてしまいます。

その雰囲気がオンラインクラスでも伝わってくるのです。

スポーツの指導者が声を荒げている場面を見かけることがあります。

しかし，ミカエルやヴラッドはそんなことは一切ありません。

一緒の空間にいるだけで，こちらもいい人になるような気がするのです。

結論はこうです。

「システマは未経験だから…。」という方こそ，今がチャンスだと思います。

数千円で受講出来て，損はしません。

システマはミカエルになることではないといいましたが，基本は「リャブコさんちの知恵袋」です。

ミカエルを知れば，システマが何を目指しているのか分かります。

これを機会に，ミカエルやヴラッド，ダニールと会ってみてください。